充電速度が圧倒的に速くなる新規格「USB PD」とは?【簡単まとめ】
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みなさんこんにちは。ふくしまクラウドの編集長(@fkc_door)です。
今回は新しい充電規格「USB PD」について説明します!
スマートフォンやタブレット端末の充電速度が遅くて困っている方にオススメの記事です。
目次
「USB PD( Power Delivery )」とは何なのか?
「USB PD」とは、USBの新しい充電規格のことです。
「USB Power Delivery(パワーデリバリー)」を略して「USB PD」と呼ばれています。
使用するUSBケーブルは上記画像のような「USB Type-C」規格のもので、「USB PD対応」と記載されていれば「USB PD」に対応しています。
「USB PD」の魅力は、なんといっても充電速度がより高速になったことです。
今までのUSB Type-A端子の給電と比べて、より大きな電力を供給できるようになったからです。
「USB PD」の充電速度がどれくらい速いかというと、スマートフォンを30分で最大50%まで充電できます。
従来の充電速度だと大体30分で20%くらいしか充電できないので、比べると圧倒的な差があります。
「USB PD」の最大給電能力【2022年12月現在】
2022年12月現在、「USB PD」の最大給電能力は改定され「最大240W (48V/5A) 」になりました。
従来の一般的な充電器の給電能力は「5W」なので、最大値で比較すると約48倍もの差があります。
(「USB PD」改定前の最大給電能力は「最大100W (20V/5A) 」)
「USB PD」の主な特徴
ここまで「USB PD」について基本的な説明をしましたが、次に「USB PD」の特徴を説明します。
45W以上のPD充電器を使えばノートパソコンも充電可能
「USB PD」は最大240Wもの電力を供給できるようになったため、従来は不可能だった「ノートパソコン」も充電できるようになりました。
(一般的なノートパソコンであれば最大45W~65Wの出力があれば充電可能)
スマートフォンを充電する感覚でノートパソコンを充電できるので、テレワークなど持ち運びが多い方にとって非常に便利です。
荷物になりがちな「ACアダプター」を持ち運ぶ必要性がなくなるのもメリットです。
ただ、ノートパソコン側に「USB Type-C」端子があってもUSB PD給電に対応していない可能性もあるので注意が必要です。
接続機器に合わせて自動的に電力を調整してくれる
「USB PD」は接続機器の仕様に合わせて自動的に電力を調整してくれます。
接続機器(スマートフォン等)には過剰な電力がいかず、充電器側は供給能力以上の電力を要求されないため安全に使用することができます。
例:「最大20W」のPD対応スマートフォンを「最大65W」対応のPD充電器に接続
スマートフォン側の仕様に合わせて「最大20W」の電力で充電してくれます。
ケーブル、充電器、接続デバイスがすべて「USB PD」に対応していないと急速充電されない
「USB PD」の急速充電を体感するには、接続するUSBケーブル、充電器、充電するデバイスがすべて「USB PD」に対応している必要があります。
どれか一つでも「USB PD」に非対応の場合、急速充電はされず通常充電になってしまいます。
スマートフォンやタブレット端末は最新の機種ならほとんど「USB PD」に対応しています。
(iPhoneであれば8以降)
さらにPD対応充電器は対応W数が決まっています。
USBケーブルも最大出力が「60W」や「100W」だったりと種類があるので、充電したいデバイスの仕様に合わせた機器を選定しましょう。
「USB PD」の接続図
それでは、「USB PD」の一般的な接続方法を紹介します。
「USB PD」の急速充電を行うには、接続機器をすべてUSB PD対応機器にする必要があります。
そのため「PD対応65W充電器」、「USB PD対応ライトニングケーブル」、「USB PD対応デバイス (iPhone13mini) 」を接続します。
すべての接続機器が「USB PD」に対応していると、PDの急速充電が行われます。
さらに接続機器に合わせて自動で電力を調整してくれるため、iPhone13miniの仕様である「20W」で給電されます。
USB PD対応ケーブル、充電器の選び方
USB PD対応ケーブル、充電器の選び方はこちらの記事でまとめています!
今回のまとめ
・「USB PD」は「USB Power Delivery」の略で、新しい充電規格のこと
・スマートフォンの充電速度が高速になり、ノートパソコンも充電できるようになった
・接続機器に合わせて出力を自動調整してくれるため、安全に使用できる
・「USB PD」の急速充電を行うには、ケーブルや充電器、接続デバイスからすべて「USB PD」対応製品でないといけない
今回のまとめは以上の4点です!
次回以降の記事で用途別のおすすめUSBケーブル、充電器を紹介します。
それではまた次の記事でお会いしましょー!
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